「どうしてこんなにもまっすぐに、そして伸びやかに歌えるのだろう」
森ゆにさんの作品を聴くたびに、いつもそう思ってしまいます。
山梨に住みながら活動を続ける森さん。豊かな自然とともにある暮らし、奏でるピアノの旋律に乗る澄んだ歌声。
森さんの歌に触れていると、心がスッと軽くなっていくような…
今日は森さんの4thアルバムとなる『山の朝霧』をご紹介します。
目次
作品のこと
2019年11月にリリースされた『山の朝霧』は、森さんにとって4枚目となるアルバム。
過去の作品と比べても、こちらは自然をより身近に感じさせてくれるような、そんな印象を強く感じます。
それはアルバムジャケットからも伝わってきます。
写真家 砺波周平氏による撮影は早朝に行われ、山に入ると同時にそれまで晴れていたにもかかわらず、自然と朝霧に包まれていったそうです。
そんな偶然を逃さずに捉えられた写真は、森さんの佇まいと合わせて幻想的な美しさが見え隠れするかのようです。
ジャケット裏面には、収録されている全10曲のクレジット。
銀箔を押したような印刷も、この作品の世界観を引き立てているような風合いを感じます。
ワンフレーズごとに、ピアノと歌声に間が生まれる運び方に強さを感じるような1曲目の「山の朝霧」。
5曲目の「fara」は、森さんも参加したWATER WATER CAMELの『分室2』というアルバムにも収録されていますが、そのバージョンとは異なり、たしかに霧を感じるような仕上がりも本当にステキです。
7曲目の「門出の朝」も、今日も変わらずやってきた朝と1日の始まりに感謝を表しているような…
全10曲31分。朝起きてから最初にかける音楽にもおすすめです。
スピーカーの音量を絞ってひっそりとかけていても、森さんの芯のある歌声が毎日をあたたかく讃えてくれるかのようです。
作品(CD)の詳細情報
森さんの作品は必ずしも一般流通しているとは限りません。
公式サイトの作品ページに、取り扱いのある全国のショップがまとめられていますので、お近くもしくは通販に対応している店舗などをお調べください。