みんないるけど1人になれる図書館という場所

久しぶりに図書館に行った。

上司の付き合いで行くことはあっても、自分の意思で図書館に行くのは、何年ぶりかわからないくらい久しぶりだった。

どうしても読んでみたい詩集があり、それを蔵書している図書館まで電車で出向いてみる。
ビルの中にあるのが、いかにも都市型の図書館を思わせる。

受付に聞くと、館内閲覧なら図書カードがいらないとのことだけど、本を探すのに少し時間がかかるらしい。

待ってる間、しかたなく館内を歩いてみる。

この地域ならではの書籍を扱う棚、自分が読んだことのある作品が並ぶ文学やエッセイの棚、誰が手にするか想像もつかないような分厚い専門書がギュウギュウに詰められた棚。

なんというか、自分は本棚を持っていないから、棚に整然と並ぶ本たちを見るのは新鮮で飽きない。

ふと目をやると、絵本コーナーは赤ちゃんや小さな子どもと親たち、新聞・雑誌コーナーは近所のおじいさんやおばあさん、自由に座れる席には制服を来た学生たち。

どこの誰かも知らないし、知る理由もないけれど、みんな「本」という共通のものを求めてここに来ている。

しばらく経って、自分の番号札がモニターに表示されたので、受付に向かう。
やっと念願の詩集を手にすることができた。

休日だから館内は人だらけだけど、なんとか席を見つけて、ゆっくりとページを開く。

普段読む本よりも、詩集は文字数が少ないけれど、少ない分だけ頭に入る言葉一つひとつのエネルギーが大きい。

読み終える頃には、作者の爆発的な言葉に圧倒されてしまい、どこか酔ってしまうかのような不思議な熱を持つような感覚に。

フラフラと受付に本を返却して館内を見渡すと、自分が来たときからいる人、読んでる最中に来たと思われる人、本当いろんな人たちが図書館にやって来ている。

本を楽しむ・愛する人たちが多い街は良いなぁと思いながら、図書館を出る。

まだ、あの詩集のエネルギーにやられているけれど、少し落ち着かせたいなと思い、この街にある喫茶店をスマホで調べてみる。マップにはちょうど良さそうな古い喫茶店がヒットしている。

マスターかママさんかわからないけれど、この街の話ができたら良いなぁと思い、スマホの地図を頼りに喫茶店へと歩き始めた。

喫茶七色|akira

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