コンビニ各社のレジ近くに鎮座するホットスナックコーナー。各社それぞれの良さがあるけれど、やっぱりついつい食べてしまうのがファミリーマートのファミチキだ。
お腹がすいて仕方がないというわけでなくても、財布の中と相談してみて、ついつい店員さんに「ファミチキください!」と言ってしまうことがよくある。
何よりファミチキが素晴らしいのは、しっかりとしたスパイスの香りと味わい。噛むと脂がジュワッとあふれだし、「アチチチチ」とやけどするのが不安だけど、それも含めてホットスナックの手軽さを享受できている気がする。
さて、タイトルのとおり、「ファミチキはあのサイズだからいい?」って何だ?ということだけど、定期的に開催される「40%増量作戦」についてのお話。
「いつものアレがお値段変わらずにたっぷりなんて夢のようだ。物価高なこのご時世にありがとうファミマ!」と思いつつ、なんと増量作戦の対象にはファミチキも入っていた。
ファミマに足を運んで、ホットスナックコーナーに並ぶファミチキを見てみると、デっ、デカい。デカすぎるくらいデカい。普通の2個分くらいありそうなサイズ感だ。店員さんにお願いして1個購入する。
渡されたファミチキは、紙袋から飛び出さんばかりな感じだし、持つとこれは僕が知ってるファミチキじゃないくらい重い。
食べ進めるうちにふと気づく。「あれ?めっちゃお得だし嬉しいはずなのに、なんかいつもより満足感が足りない…気がする。。」
例えば、サウナ好きの方がととのいを求めすぎてととのわなくなる、みたいなサウナ中毒のように、僕がファミチキ中毒だから満足感が足りないわけじゃない。はてさてと考えて出た結論は、「いつものあのサイズだからファミチキはおいしいのだ」ということ。
切り取り線に沿ってペリペリと紙袋を破り、ファミチキの半分くらいが顔を出しているくらいのサイズ感で、家とかどこかに向かう道すがら、片手でパクパクと食べられるのが魅力ではないか。
両手じゃないと持てないくらいに増量されたのもいいけど、ちょっと小腹を満たす程度のいつものファミチキのほうが、僕は親近感が持てる。
数量限定だからか、しばらくするといつの間にかファミチキの増量作戦は終わっていて、ホットスナックコーナーに並ぶのはいつものサイズに戻っていた。
なんだかホッとしたような気持ちで「ファミチキください!」と頼む。「いつもの」がやっぱり落ち着くなぁ。