好きな作家や文筆家は何人もいるけれど、SNSで積極的に情報を追うことはしない。
あまり追いかけすぎてしまうと、チェックが日課みたいになるのを個人的には避けたいからだ。
なんとなく本屋さんに足が向き、欲しい本は決まっていないけれど、とりあえず行ってみようかなくらいの気持ちが僕にはちょうどいい。
先日はパートナーと本屋さんに入ったら、星野源さんの『いのちの車窓から2』が平積みされていた。奥付の発行日は2日後になっていたから、おそらく本当にここ1~2日くらいで入荷した新作なのだろう。
7年ぶりとなる星野源さんの新作。出版されていることは本当に知らなかった。偶然本屋で見つけることで、喜びもひとしお。すぐにレジに持っていき、購入してあっという間に読み終えてしまった。
最近はもしもサイン本があったらなおのこと嬉しい。サインがないほうがいいという方もいるけれど、作品にプラスして作者の息吹が本に宿っているような気がして、サイン本と通常本があるのなら、僕はサイン本を選びたい。
ちょうど最近も夜の散歩がてら、近くの本屋さんに行ったところ、松重豊さんの『食べるノヲト。』という新刊がサイン本で売られていた。
僕にとって松重豊さんのイメージは孤独のグルメで、サラリーマンの雰囲気も、お酒を飲まずにご飯が好きな感じも、まさに適役というところで、好きな俳優さんの1人だ。
そんな松重豊さんが書いた「食」のエッセイ。読書の秋、食欲の秋にピッタリの1冊な気がして、迷わず購入する。
この本屋さんは比較的夜遅くまで空いていて、サイン本の入荷も多い。
でも、「サイン本があるかどうか週に1回は見に行く」みたいな感じにはしたくないのだ。
散歩のついでにふらっと入り、「おぉ!こんな本が!」「えっ?!この方が本を出したんだ」「わっ!◯◯さんのサイン本がある!」のように偶然の出会うから、その本もよりいっそう大切にできる気がする。
喫茶七色|akira