外で一仕事を終えた帰り道、ちょうどお昼の時間で通り抜けるから、神保町で電車を降りた。
平日の神保町は観光客が少なく、純粋な本好きが集まる街という感じがした。
おじいちゃんばかりだけれど、若い人もいて、読書離れと言われるけれど、本好きには関係ないよねと思った。
さて、神保町には好きなお店がある。それが「さゝま」という和菓子屋さんだ。
半生菓子もおいしいけれど、ここの最中は本当に絶品なのである。
北海道産の小豆に、砂糖、水飴、寒天、もち米で作り出される餡は、自然な甘さで滑らかな味わい。そこに皮の香ばしい香りが混ざり合い、一口食べれば満たされた気分になれる。
1個からでも包んでくれるから、自分用に買うときは2~3個包んでもらう。
ちなみに最中の正式名称は「松葉最中」であり、皮には菱形になった松葉が印されている。
そうして満たされた気分で戻り、仕事も捗った。
夜は久しぶりに銭湯に行く。近所の銭湯は週替りで男風呂と女風呂が入れ替わり、今週の男風呂は露天風呂付きだった。近くを走る電車のゴトゴトという音を聞きながら、肩と首までしっかりとお湯に浸かる。
たまに風が吹くと、顔のまわりが涼しくなり、いかにも頭寒足熱状態でなんとも心地よかった。
夜も冷えるようになったから、長袖のトレーナーを着ていて正解だった。
にしても、銭湯のドライヤーって1回で3分くらい使えるけれど、特に髪の毛を短くしているときは3分どころか、1分もかかわずに髪の毛が乾いてしまう。
だから、ちょうどお風呂から上がって着替えている人に「このドライヤーまだいけますよ!」と伝えたくなる。
喫茶七色|akira