夏を迎え入れる梅仕事

梅の写真

梅雨の時期になると、スーパーの一角に梅の特設コーナーができる。

それを見るたびに「もうすぐ夏が来るんだな~」とぼんやり考えて、傷があまり付いていないキレイな梅を求める。

何年か前に唐突に梅干しを作り出した時があって、それ以来「梅仕事」が毎年の定番になっている。

梅仕事にもいろいろあるけれど、ハマるとのめり込むが基本的にズボラな自分にとって、最も気軽かつ梅を楽しめるのが「梅酒」だと分かった。

梅酒といえばホワイトリカーやブランデーで作りそうだが、が料理研究家の今井真実さんの著作『今井真実のときめく梅しごと』によると、ジンやウォッカ、ラムにウイスキーで作ってもおいしいらしい。

そこで今年はウォッカで梅酒を作ってみようと決めた。材料はとてもシンプルで、梅・ウォッカ・氷砂糖を同量と、漬け込むための瓶を用意するだけ。

瓶はよく洗って乾燥させておけば、作り方もとても簡単。

梅を水で洗いザルに上げ、一つずつキッチンペーパーで丁寧に拭き、竹串を使ってヘタをくり抜いていく。そして、瓶の中が氷砂糖→梅→氷砂糖→梅の順番になるように積み重ねていく。入れ終えたらウォッカを注ぎ込んで瓶を軽くゆすり、あとは時間を待つだけ。

梅酒として飲むのなら最低でも3か月、味わい深くなるのは6か月後とか1年後以上といわれているけれど、完成を待ちわびる時間さえも有意義で愛しいなと思ってしまう。

特に梅を買い求めて部屋に置いておく数日間は、部屋の中が梅の甘い香りで満たされて何とも幸せな気分になれる。

「今年はどんな夏になるのだろうか?」

そんなことを思いながら、僕は一粒一粒を大事に梅酒を仕込んでいく。

夏はもうすぐそこまで来ている。

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