昨日の話になってしまうが、急に深まった秋のせいか、最近はお湯に浸かりたいと思う日も増えた。
家の風呂よりも銭湯が好きで、近くにあるいくつかの銭湯を気分で使い分けている。
脱衣所で服を脱ぎ、浴場への扉をスライドすると想像以上に人がいて、みんな考えることは同じらしい。
体をしっかりと洗い、熱湯(あつゆ)に入る。肩までしっかりと浸かるとすぐにぽかぽかする。
家の風呂では絶対に足を伸ばせないから、他の方に迷惑がかからない範囲で足を思いっきり伸ばしながら温まれるのは本当にありがたい。
その銭湯は熱湯にバイブラが入っていて、泡がぽこぽこと弾ける音が聞こえてくるのが、なんだか心地よい。
温まりすぎもよくないから、無理のないところでお湯から出て、体を拭いて脱衣所に向かう。
やっぱり湯上がりは何か飲みたくなる。
瓶の牛乳もいいけれど、いつも缶のポカリスエットを選びがちだ。銭湯で飲むポカリスエットは、圧倒的にペットボトルよりも缶派である。
飲み干して番頭さんと一言二言交わしてから、靴を履いて外に出る。
外はすっかり夜の街に様変わりしていて、家路を急ぐ人や飲み屋を渡り歩いている人も、いろんな人がいる。
そういう人間観察をしながら、駅から続く帰り道の商店街を歩いていくのが好きだ。
今日もいい1日だった。
喫茶七色|akira