昨日(9/24)のこと。友人から電話があった。
「いろいろ悩みを聞いてほしい」とのことで、久しぶりに会って夜道を一緒に散歩した。悩みは軽いものから重いものまで。
歩きながらお互いにいろんな話をした。気がつくと、悩みはすっかり解決の方向に向かっていて、2人の足取りも軽くなり、夜道をテクテクと歩いた。
悩みといえば、何かの本や記事を読んだかテレビで見たかうろ覚えだが、「悩む」という行為は人間ならではのことらしい。
人間は記憶から想像できる動物だから、起きてもないことを頭の中でいろいろ考え、勝手に怖がったり怯えたりするのだそうだ。そして、それが悩みになるんだとか。
悩む人もいれば悩まない人もいるだろうけれど、その人にとってはそれを真剣に考えているわけで。だから悩む。
そんなとき、彼は僕に電話をかけてくるわけだが、友人としても人間としても僕を頼ってくれているのは嬉しくなる。
「あー、なんで悩んでたんだろ」と言う友人の手には、散歩のついでに寄った本屋でビビッときたという本があり、表紙には『人生は「気分」が10割』とタイトルが書かれてある。
そう。そうなんだ。良いときも悪いときもあって、それは交互に波のように押し寄せてくる。
そして、その波の高さはいつも異なる。
でも、「いい気分」でいると、自分にも相手にもいい何かをおすそ分けできているような気がするから、できるだけ自分の気分のベクトルをいい方向へと向けていけたらと思えた1日だった。
友人はスッキリした顔をして「じゃあ、また!」と言い、乗ってきた自転車のペダルを漕ぎ出した。
友人と分かれて僕は反対方向へと歩く。ほんの数メートル歩いて振り返ると、もう友人の姿はなく、遊歩道の暗がりに街頭の灯りがボンヤリと浮かんでいるだけだった。
相変わらず速い。でも、悩みが解決して気持ちが軽くなったから、ペダルを漕ぐ足も軽くなったのかなと思うと、僕の役割は果たせたのかな?
お互いに悩みを解決できて、明日を迎えられるのだから本当に良かった。いい1日だった。
喫茶七色|akira